豊かな人はよく、「お金に働いてもらう」と言います。お金から喜んでやって来てくれるには、このお金を生み出す手段を持つという考え方が大切です。
お金には、フローとストックの2種類があります。
フローとは、毎月お給料をもらい、家賃や生活費などに使う、流れていくお金のことを言います。
ストックとは、消費はせず動かないお金、貯蓄等がそれにあたります。
両方のバランスがもちろん大切なのですが、どちらに比重を置くかで全然違ってきます。
年収が2000万円でのフローがメインで貯蓄がない人と年収が低くても800万円の貯蓄がある人とでは安心度合いが違ってきます。
ストックがある程度ある場合は、そのストックを元に不動産投資や株式の運用を考える余裕も出てきます。
そうするとローン等があっても安心して暮らしていけるベースは整ってくるのではないでしょうか。
会社員の人、特に日本人は、自分が動いて自分のお金を作るものだと考えている方が多いです。しかし、それではいつまでたっても働き続けなくてはいけなくなってしまいます。
結果、お金を追いかけ続ける人生から卒業できなくなります。
会社員でも経営者でも、病気やけがで働けなくなる可能性はあります。そうなった場合、老後の資金はどう抽出するのでしょうか。
お金から喜んでやって来てくれる人は、お金を生み出す手段を持っているので、働かなくても暮らしていけます。時間の余裕もあり、精神的にもとても安定した自由が手に入ります。
資産形成には数十年単位で増やしていくのがベストですが、ぜひ価値があるものだと皆さんに知っていただきたいと思います。
最近、お金が貯まらない理由で、よく「収入が低いから」と聞きますが、本当にそうでしょうか。
調査によると、金融資産非保有世帯については2人以上世帯の場合、40~50代で13%以上います。年収1000万円以上でも役5%は金融資産がないと回答しています。
ということは、収入が多くても貯まらない家は貯まらず、少なくても貯まる家は貯まるという現状のようです。
もっと言えば、お金が貯まらない原因は、収入ではなく、お金に対する意識の問題だと言えると思います。
貯蓄をできている人は、目的や目標が明確です。お金をなぜ、貯めたのか?貯めてどうしたいのか?といった目的がはっきりしています。
高収入の世帯は、収入も多いですが、その分支出も多い傾向にあります。収入が高いため、貯蓄はいつでもできると思って後回しになることも多いようです。
低収入の世帯は、収入が低い自覚があるので、節約したり、目標を決めて貯蓄をしたり工夫をしています。目標や目的がはっきりしている分、お金に対して前向きな人も多いのが特徴です。
そうやって、貯まる人と貯まらない人との差が出てくるのです。
また、みなさんご存知だと思いますが、有名な「FIRE」についてもお話ししたいと思います。
アメリカ発祥のムーブメントである経済的自立と早期リタイア。日本でもここ数年でFIRE関連の本がいくつも出版されています。
コロナ禍になり、仕事や生活が大きく変わり、これからどう生きて生きたいのかを考えるようになった人が多いのかもしれません。
誰でもFIREできる!のような本が多数ありますが、
FIREの意味を理解しておかないと失敗してしまいますので、注意が必要です。
まず、FIREにもいくつか種類があります。
①サイドFIRE
本業を辞めた後、運用益だけでなく、副業でも収入を得ることでFIREを実現すること
②パーシャルFI
仕事は辞めず、柔軟な働き方に変えることで、セミリタイアを実現すること
③地理的アービトラージ
ある程度の資産を貯めてから仕事をやめて、物価が安い場所に移動して、低コストの生活を送ることでFIREを実現すること
FIREを実現するには、貯蓄率をアップさせて元本を準備する必要があります。これを運用してFIRE達成後の生涯の生活費をまかなうのが基本です。
年間生活費の25倍の資産が指標と言われています。
FIREのデメリットも知っておく必要があります。見積もった生活費よりも多く出費があった場合、運用益だけでやっていけなくなる可能性があります。早期リタイアすることによって、ご自身のキャリアが止まってしまいます。
実際、FIREを実現できるくらいの資産があるのに仕事を辞めない人も多くいます。仕事をしていれば給与が入るので、生活費には困らないため、投資のプレッシャーもなく、逆に安定した暮らしができるという人もいます。
FIREで自滅しないために何が大事かというと、目的や実現することが全てではなく、その後何がしたいかを明確にしておく必要があります。
何も考えずただ貯めようとなると人間は意外と上手くいかないものなので、しっかり自分のお金の指標を決めて動いていきましょう。
指標となるものが決まったら、お金を貯める手段ではなく、普段の生活にも目を向けてみましょう。
お金が貯まらない原因や貯める要因が隠されているかもしれません。
お金を貯めるにはライフスタイルの見直しが必要不可欠なのです。
寿命が延び、働く期間も長くなる中、健康の価値が高まっています。コロナ禍を経て、老若男女問わず、誰もが健康を望んでいます。
また、健康で長生きすれば、医療費や介護費用もかからず節約できて、お金も貯まる。でも病気であればそうはいきません。
医療が進歩してはいますが、完璧ではありません。病気になっても、家賃や食費等は普通にかかります。そのため、頑張って働き続けないといけない状況に日本は陥っているのです。
病気になると色々お金が必要となってきます。
健康維持も資産形成の1つだと思い、取り組んでいくことが必要です。
60代以上から健康のためにウォーキングやスポーツを始める人が多いですが、遅いです。もっと早く元気なうちから習慣にすることで健康な状態が続くのです。
入院や治療費に貯めたお金を使うのではなく、別の事に投資できるように、身体の健康を1日でも早く整えていきましょう。
また、お金を上手に貯められている人は、部屋の整理整頓が上手な人が多いです。
掃除をして物の配置を変えたり、捨てたりを頻繁にしていますので、判断能力があります。自分にとって、いる、いらないがわかっているとお金の管理も上手なのです。
片付けない言い訳をする人もお金が貯まらない人に非常に多いです。面白いですよね。
あとは、自分に必要な適正量を知る、知っていることは大切です。
これ以上ものを増やさない等、ご自身で決めている人は自分の判断に自信があり、それはお金に対しても同じなのです。
モノを増やさない。必要な物の量や数を決めることができる人はお金を貯める才能があるのです。
最後に、お金が貯まらない人の特徴をお話しします。
あなたの周りでこんな人いないか考えながら読んでください。
まず、もったいが口癖の人、周りにいませんか?
もったいない、もったいないと言って色んな物溜め込んでる人いますよね。
物を大切にするのはとても素晴らしいことですが、必要以上に溜め込むのはおすすめできません。
そういった人に限ってお金が貯まらず悩んでいたりするのです。
高齢の人に多いですが、必要なのか必要ではないのかの判断がうまくできない人がいます。捨てられない人です。
いつか使うと思う。と言ってずっとしまっておく人
結局溜まりに溜まって、業者に回収して引き取ってもらったり。。お金も時間もかかってしまっています。
何がどこにあって、いつ必要なのか把握できないようであれば、それは無意味です。必要になった時に探す時間こそ勿体ないです。
まずは、必要か不要か決めて、すぐに使わないものは保留として、持っておく期限を決めることです。
そうすると自動的に、必要なものだけ残ります。
必要なものだけ、大切に使うのが1番です。
無駄な買い物も減って、必要なものがどれかもすぐにわかるようになり、無駄遣いも減るでしょう。
あと、コスパが何より大事と考えている人も結果お金が貯まらなかったりします。
今はみんなコスパが大好きです。
買うなら、行くなら、食べるなら、コスパの良い物を求めてます。とても良いことだと思います。
ただ、コスパに過剰にこだわりすぎると後悔することもあります。
コスパではかれるものとはかれないものがあります。
経験や人間関係はコスパではかることは残念ながらできません。あまりにコスパ重視したために、経験するタイミングを逃してしまう可能性もあります。
コスパの良い商品は次から次への出てくるのが特徴です。ですので、コスパを追い求めるあまり、逆に損しているということも十分に起こり得るのです。
安いからと必要でないものを買ってしまったり。。
節約という意味でコスパ重視するのであれば、自分の希望にあっていて、気に入っているかを重要視して選んでみましょう。
少し値段が高くても自分が本当に気に入ったものであれば大事に使いますので、長い目で見たらコスパが良かったということになるかもしれません。
ライフスタイルの改善を少しづつしてみてくださいね。